女子バレー日本代表紅白戦を観戦しました
2022女子バレーボール世界選手権壮行試合、日本代表紅白戦ミズノマッチin岡山が8月13日、14日の2日間にわたってジップアリーナ岡山にて開催されました。
バレーボールの試合は初観戦でしたが、会場には2100人を超える観客が集まり一緒に声援を送りました。
積極的にウォーミングアップを行う選手たち
指定座席はコートまでの距離がすごく近く、選手達の動きもしっかり観ることができました。
座席について間もなく、選手達が次々とセルフウォーミングアップに姿を現しました。
日本のトップ選手でもボールに触る前に、しっかりとインナーマッスルからトレーニングを開始する選手が多く見られました。
チューブトレーニングで肩の動きを引き出す
多くの選手が肩関節のチューブトレーニングを用いていました。
普段FLOWでも、肩周りの機能改善のためにチューブエクササイズを指導しています。
一般の方でもトップアスリートでも肩の動きを引き出すために、チューブはとても有効だと再認識しました。
さらに、アジリティ・レシーブ・ジャンプなどに大きく関与する、股関節の可動性を上げるウォーミングアップにも各選手、積極的に取り組んでいる様子でした。
怪我予防と最大限のパフォーマンスを引き出すためのウォーミングアップ
その後コーチの指示のもと、チーム全体のウォーミングアップがスタートしました。
ボールを使わずに全身を連動させた色々な動作を繰り返し行います。
筋肉を収縮させながら、流れるように可動性を高めていき、怪我を予防し、そして各自のパフォーマンスを最大限引き上げる準備をしていました。
ランニングやダッシュも実施した後、ようやくボールに触り始めました。
まずはボールを色々な投げ方で投げ、安全に段階的に強度を上げている様子でした。
その後、手に吸い付くようなトスワークや、レシーブを行い、徐々にスパイクや床ギリギリで拾い上げるレシーブなど、強く早い動きへと移行していました。
紅白戦試合開始!
公式戦ユニフォームに着替えた選手達は和やかな雰囲気で集合写真を撮り、真剣勝負の紅白戦の開始です。
バレーボールではスタジアムDJが会場を盛り上げ、観客全員へ配られたハリセンを使って一体感ある応援が行われていました。
競技によって観戦スタイルも色々あるのですね。
紅白戦で特に印象深かったプレーを3つご紹介
①ユニフォームの名前が隠れるほど大きくしならせる背中
古賀紗理那選手のスパイクを後方から観察すると、背中にプリントされた名前が見えなくなるほど背中を後方へ大きくしならせています。
肩甲骨や肘も最大限外旋させ(捻る)、溜め込んだパワーを前腕から手へと伝達し、ボールへ強烈なインパクトを与えていました。
古賀紗理那選手のセルフウォーミングアップでは肩甲帯(肩甲骨、上腕骨、鎖骨、胸骨、肋骨)をしっかり動かしている様子が見受けられました。
怪我を予防し、且つ強いスパイクを打つための準備を入念に実施していました。
②下半身の力を効率よくジャンプパワーへ変える肩甲帯
ブロックの際に、両腕を大きく後方へ引いて一気に前方へスイングし高く飛んでいました。
下半身から伝わる床反力を上半身へ伝達し一瞬で最大のジャンプへと繋げていました。
肩甲骨の柔軟性がとても大事なんですね。これだけ肩甲骨が動くと当然肩凝りとは無縁なのでしょうね。
③前方への助走スピードを爆発的に上方へ変換させる足の向き
この日、一際高い跳躍力を見せていたのが宮部藍梨選手でした。
踏切足の左足を強烈に内側へ向け、さらに両膝を内側へ絞り込み、助走の前方向へのパワーを上方向へ変換しジャンプしていました。
重心軸も真ん中にあるのが分かります。
爆発的に垂直に飛ぶために、鋭く内側へ向けた足の角度がとても印象的でした。
岡山出身の選手から観客へ挨拶
紅白戦終了後には岡山市出身の小川愛里奈選手(就実高校出身)や井上愛里沙選手(就実中学校出身)より会場の観客へ挨拶がありました。
岡山で育った選手が2名も火の鳥NIPPONにいることに驚きました。今後も応援していきたいと思います。
FLOWは様々なスポーツ障害を予防します
今回、バレーボールのトップ選手の動きを生で観ることができ勉強になることが多くありました。
全身の動きの連動は、高い柔軟性と、しなやかな筋力により支えられ、ハイレベルなプレーへと繋がっていました。
中でも股関節、脊柱、肩甲骨の柔軟性に驚かされました。
このことはバレーボール以外の全てのスポーツ動作、また一般の方の施術にまで幅広く応用できそうだと感じました。
岡山の皆様の健康寿命を伸ばし、スポーツ障害を予防するためにいろいろな競技を生で観戦していきたいと思います。