坐骨神経痛後に股関節痛を発症した女性
元々、8年ほど前に左坐骨神経痛を発症し、その後痛みの増減を繰り返していました。
最近になって左股関節周囲の痛みが出現し、悪化傾向になりFLOWへご来店されました。
日常生活での痛みは、歩行時、椅子から立ち上がった時、運転中、そして常に鈍い痛みを感じていました。
症例のご紹介
女性(50代)
主訴 左股関節痛
趣味 読書
4回にわたる来院の結果
2月(1回目のご来店)
姿勢評価で股関節に注目してみると骨盤が前方へ推移しているため、股関節前方へ負担がかかっていることが疑われました。
また前屈動作では腰部、臀部、ハムストリングス(もも裏)などが硬くなっているため、股関節の後方組織も硬くなっていることが予想されました。
ベッド上での評価では股関節の内旋(内捻り)可動域が過度に広がりすぎている現象がありました。特に左股関節の内旋を強めると強い違和感を訴えました。
股関節周囲を丁寧にほぐしながら身体全体の特徴を把握していきました。左股関節が正常に動き、本来の筋力発揮できるように整えていくことを施術の目的とします。
女性に多い股関節の痛み
今回のお客様の場合、軽度の変形性股関節症またはその予備群が疑われます。変形性股関節症では、脚の付け根付近の違和感、痛みが発生します。
FLOWには同様の症状にてご来店されるお客様のほとんどが女性の方です。
3月(2回目のご来店)
左股関節痛は前回より少し悪化した状態でのご来店でした。
歩行動作では左股関節に体重を乗せることができず、痛みもあり、膝を突っ張らせて左脚を棒のように使って歩いていました。
ベッドにて股関節周囲の筋肉をほぐし、股関節の正常な動きを誘導し、骨盤の動きも調整していきます。
施術の最後に、左股関節の筋出力のエクササイズを行いました。
施術後は歩行時に左股関節にしっかり荷重ができ、痛みも消失し、左右のブレも減り、歩行スピードが上がりとてもスムーズに歩けました。
ご本人は「全然違う!左股関節みずから前に進んでいく、すごい!」と表現されました。
5月(4回目のご来店)
数回の施術により、毎回少しずつ修正を繰り返していきました。指導したセルフエクササイズやストレッチを毎日実施してくれていましたが、旅行中や、忙しくてセルフエクササイズができなくなると左股関節の痛みが出現する不安定な状態が継続していました。
左股関節を安定させるために、さらに改善を進め、この日は『股関節後方の柔軟性』をテーマに施術しました。
ベッドにて臀部、腰部、背部、肩甲骨周囲を入念にほぐしていきます。
股関節を含め身体の後面をしっかりほぐしてからセルフエクササイズの指導をしました。メインターゲットとなるのは腰部の柔軟性です。ベーシックなストレッチですが、ちょっとしたコツをお伝えすることでやり易くなり、より高い効果を実感できるように指導しました。
施術後は腰部を中心に股関節の柔軟性が向上したことで骨盤の前・後傾(とくに後傾)をスムーズに切り替えることが可能となり、臀部筋力を効率よく発揮することができ歩行時の痛みが消失しました。
今後もさらに左股関節が安定して、痛みなく動けるように修正を繰り返し行う必要があります。
将来、歩行困難な状況にならないために、現在できること全てをお伝えして経過を見守っていきたいと思います。
健康寿命をのばすお手伝いをさせていただきます
健康寿命をのばす大きな要因として、いつまでも健康に歩けることが挙げられます。
FLOWでは股関節痛に苦しむお客様に、あらゆる角度からそれぞれのスタイルに合わせたアプローチで健康寿命を維持し続けるサポートをして参ります。