立ち仕事がメインの慢性的な腰痛に悩む女性
お仕事は立位での作業が中心で、腰に疲労が溜まりやすくなっている女性にご来店いただきました。
趣味のロードバイクでは長距離になると、腰痛に加え左下肢痛(ひだりかしつう)も出現することがあります。
症例のご紹介
◆ボディケア 70分
◆女性(20代)
◆主訴 腰痛
◆趣味 ロードバイク
現在の状態を姿勢や動作などから把握
立ち姿勢、簡単な動作などの評価から腰痛の原因に見当をつけていきます。
ストレッチボードでふくらはぎをストレッチ
ふくらはぎに負担がかかる立ち姿勢でしたので、まずはストレッチボードにてふくらはぎをしっかり伸ばしていきます。
ふくらはぎのストレッチ後には体幹の前屈と後屈の可動域が多少改善します。
ベッドの上で更なる原因の究明
ベッドに移動し股関節の可動域を中心に、腰痛の原因をさらに探っていきます。
股関節伸展時(こかんせつしんてんじ)に腰部に反りが出現し、痛みが再現されました。
もも前(大腿四頭筋)と股関節前(大腰筋)を腰の反りによる代償動作が出現しないように細部まで丁寧にストレッチします。
痛みや疲労箇所にアプローチ
ストレッチ後には腰部の痛みに減少傾向がみられました。
しかし、まだ痛みは残存しています。
ご本人は臀部(でんぶ)の張りも訴えておられました。
臀部の張り部分は圧痛が強くかなり疲労感があったので、ゆっくり深くほぐしていきました。
腰部には鋭い圧痛があり、更に慎重にやさしくほぐしていきます。
普段行っているストレッチの修正・改善
これまでの施術にてベッド上での痛みはほぼ消失しました。
しかし、まだ立位での体幹後屈での痛みが残っていました。
お客様は普段からストレッチを毎日15分ほど行っています。
可能な限りお客様が普段行うストレッチに近い形で修正を加えていきます。
修正したストレッチを実施した後は、体幹後屈の可動域が広がり痛みは更に軽減されていました。
慢性的な痛みに焦りは禁物です!
腰痛の発生原因を改善していくにはまだ他にいくつか可動域や筋力を修正して、それを維持していく必要があります。
お客様にはまた次回のご予約をして頂けました。
慢性的な痛みは一気に改善しようとすると逆に悪化することも多々ありますので、焦らず時間をかけて改善をご提案しております。
お客様それぞれのライフスタイルに合わせた形で、ストレッチやエクササイズをご提案できるように常に準備して参ります。