フットサル中に肉離れを受傷した男性
小学校から大学までサッカーをされており、現在はフットサルを楽しんでいる男性の症例です。
フットサル中、右足キックした際に、軸足の左ふくらはぎに強い痛みが出現しました。
受傷翌日、痛みで足を引きずりながらFLOWへご来店されました。
症例のご紹介
ボディケア 70分
男性(30代)
主訴 左ふくらはぎ肉離れ疑い
趣味 フットサル
5回にわたる通院の成果
まずは動作チェックから
動作チェックでは立位後屈にて強い痛みが出現しました。
この時、前屈動作でふくらはぎが伸張され、痛いイメージがありますが、実際は後屈動作の方が痛みが増します。
後ろへ倒れないように重心を前方へ移動させるため、足関節は背屈位(足首を曲げる)になり、力を入れてふんばりながら筋肉が伸ばされるためです。
「だいぶ身体が硬くなってきているけど、頭では昔の感覚でプレーするから怪我してしまうんでしょうね。」
このような感覚を持たれているお客様はたくさんいます。
受傷に至った原因と再発予防に繋げるためにも、患部以外にも姿勢や関節可動域など全身の特徴を探っていきます。
慎重にほぐした後にキネシオテープで固定
患部周囲をマッサージでほぐします。
痛みが強いため足部、足関節、膝関節からゆっくり慎重にほぐしていきます。
最後にキネシオテープで筋膜にゆとりを出しつつ、筋肉をサポートし施術を終えました。
施術前に強い痛みが誘発されていた、立位後屈動作でのふくらはぎの痛みは軽減し、スムーズな後屈がみられました。
施術後のアフターケアも的確に行います
翌日、LINEにてご本人と連絡をとり合い、痛みなど患部の状態を確認しました。
さらに次の日からはアイシングから温熱療法へ切り替え、湯船にもしっかり浸かり、血流を促すことをお伝えしました。
8月28日(3回目のご来店。受傷から4週間経過)
患部の痛みはどんどん和らいでいき、軽い有酸素運動を実施している状態でのご来店でした。
強い圧痛があった患部には硬いシコリとなっていました。
シコリの正体は瘢痕とよばれる組織です。
損傷した筋肉の一部は瘢痕と呼ばれる結合組織に置き換わることで治癒していきます。
瘢痕が周囲の筋と癒着するのを防ぎ、柔軟性がある瘢痕組織として治癒するように、シコリ周辺を丁寧にリリースしていきます。
瘢痕に適度な伸張力をかけることで、強く柔軟な組織となって治癒していきます。
リハビリトレーニングでは患部への伸張力・収縮力を徐々に増やしていきます。
- 一般的に受傷組織は“再生”か“修復”の2つの主要メカニズムのいずれかによって治癒します。
- 再生とは元の組織と同じ組織に回復すること、修復とは瘢痕(かさぶたの様なもの)という結合組織に置き換わって治癒することを言います。
- 筋肉は再生と修復の両方で治癒しますが、その大部分は瘢痕により治癒するとも言われています。
10月18日(5回目のご来店。受傷から11週間経過)
フットサルにも復帰されていましたので、再発予防に向けて弱点を強化します。
今回受傷に至った原因は無理な体勢から右足キックをした際の左軸足でした。
数回に渡る施術の中で体幹左側の筋力の弱さを感じることがありましたので、施術により患部のシコリ周囲の癒着を剥がしたあとに、体幹強化を実施しました。
施術後は受傷足の片足スクワットが安定して行えるようになりました。
右足キック時の軸足として、片足で踏ん張る時にも、下肢への負担が軽減され再発予防効果が期待できます。
ふくらはぎの肉離れは再発がとても多い部位です
今回5回にわたり施術に来ていただいたことにより、治癒経過に沿った施術と、リハビリトレーニングを実施ことができました。
根気強く通って下さったことに感謝致します。
「今回の怪我で自分の身体のことをよく知ることができて良かったです。」とおっしゃっていただきました。
ご本人も復帰へ向けてリハビリトレーニングを積極的に実施してきました。
とても大きな怪我でしたので、今後も再発予防のために身体のセルフケア継続をすることが大切です。
FLOWは怪我の再発防止にも取り組んでいます
FLOWではお客様の生活環境、運動習慣、身体能力に合わせた再発予防メニューを提供致します。
怪我や痛みは前向きにとらえ、身体機能改善へ繋げてより多くの人に趣味やスポーツを楽しんでもらえる様にサポート致します。