相談会で出会った成長痛(オスグッド)改善方法
プレイスポーツフットボール倉敷店にてオープン記念イベントを開催致しました。
学生向け『あなたの体の使い方教えます』8月19日 相談会
8/19(土)『あなたの体の使い方教えます』と題して無料相談会を行って来ました。
当日は、小・中学生を中心にたくさんのお客様に来ていただきました。
誠にありがとうございました。
今回のイベントでは姿勢、柔軟性、スクワット動作の3つを分析して、スポーツ障害の改善やサッカースキルアップなど、個々のお悩みに応じたストレッチやトレーニングを指導しました。
現役Jリーガーの実力は!?
また現役Jリーガーの姿勢、柔軟性、スクワット動作と比べてどう違いがあるのか?今後のスキルアップに何が必要なのか?などを画像、動画を用いて説明しました。
イベント参加者の症例
今回のイベントで、撮影にご協力くださった学生選手の症例をご紹介します。
男子中学生
競技種目 サッカー
ポジション ゴールキーパー
主訴 右膝痛(オスグッド病)
柔軟性評価では前屈時の硬さが著明に認められました。
前屈時、股関節の曲がりが浅く、脊柱(背骨)が上方向へ丸みを描いており、腰高な印象を受けます。
現役Jリーガー 田中雄大選手との比較
一方、現役Jリーガーであるファジアーノ岡山FC所属、田中雄大選手は股関節から曲げることができるため脊柱(背骨)が下方向へ進んで深く体を前屈することが出来ます。
(田中雄大選手(右)がFLOWに来店された際の画像と、イベント参加者(左)の比較)
成長痛(オスグッド)のメカニズム
股関節が深く曲げられない状態でスクワット動作をとると、骨盤が後傾(丸腰)して背中が丸い状態で腰をかがめていくことになります。
その結果重心は後方へ移動するため、体が後方へ倒れないようにもも前筋(大腿四頭筋)が強く収縮します。
もも前筋(大腿四頭筋)の付着部に発生した強い牽引力に成長段階の弱い骨組織が耐えきれず痛み(炎症)を出現させるようになります。
成長痛(オスグッド)の改善指導
お尻を後ろへ引く様にして股関節を曲げていく練習を繰り返し行います。
股関節を曲げても背すじ(胸椎)は曲がらない様にチューブを用いて背中の筋肉、肩甲骨周囲筋をトレーニングします。
股関節の動かし方の指導に加え、肩甲骨と背すじ(胸椎)の動きを引き出すことで、重心の後方移動を軽減し、もも前筋(大腿四頭筋)による過剰な収縮を抑えることで痛みが出にくくなりました。
スクワットの改善はゴールキーパーの動作時に発生する痛みにも効果的です。
スクワットと同じ様に、股関節から曲げる、背すじ(胸椎)を真っ直ぐ保つことを練習することで、初めは痛みで膝が曲げられず腰高な姿勢でしたが、膝をしっかり曲げても痛みなく重心を深く落とせる様になりました。
学生・育成年代のスポーツ障害予防
育成年代の施術やトレーニング指導に経験豊富なジェフユナイテッド市原千葉U-15トレーナーの西潟氏の話によると、成長期の選手指導に股関節可動性はとても重要で、オスグッドをはじめ、腰椎分離症やジョーンズ骨折(第五中足骨疲労骨折)など育成年代に多発する障害予防のためにチームとして股関節の可動性テストを繰り返し実施しているとのことでした。
西潟氏の話からも分かる様に股関節可動性はスポーツ障害予防に密接に関わっていることが伺えます。
西潟 亘
埼玉県出身
東京スポーツ・レクリエーション専門学校卒
ファジアーノ岡山FC アカデミートレーナー → ジェフユナイテッド市原千葉アカデミートレーナー
小学生、中学生、高校生の股関節の可動性不足や、猫背、ストレートネックなどの不良姿勢はしばしば見られます。この身体状況は崩れた体の使い方を引き起こし、スポーツ障害発生やスポーツパフォーマンス低下に繋がります。
大好きなサッカーを怪我なく楽しむためにピッチ外での取り組みが求められます。FLOWではこのような体の機能不全の原因を検証し、施術やトレーニングから選手達のベストな成長をお手伝いさせていただいています。
どんなご相談でも構いませんので、一度FLOWへお問い合わせいただけると幸いです。
今回プレイスポーツフットボール倉敷店オープン記念としてイベントへご招待いただき誠にありがとうございました。地域密着型のサッカー専門店を今後も注目していきます。
FLOWもプレイスポーツフットボール倉敷店とともに岡山のスポーツ界を盛り上げていける存在となれるよう頑張っていきます。